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森村っ子のようすをお届けします|きらきらっこ

2021.05.27 きらきらっこ

園長LOOKルックもりむらっこ~3

先日、菊組さんがびわの記事を取り上げてくれたので、私からその詳細を皆様にぜひお伝えしたいと思います。

あれは、十数年前のことです。当時私は、年中菊組の担任をしていました。ある日、私のクラスの一人の男の子が「先生、おうちから昨日食べたびわの種を持って来たから、植えてほしいな。」と言いに来ました。私は、ぜひこの気持ちと可愛い発想を大切にしたいと思い、植木鉢に男の子と一緒にびわの種を植えることにしました。しかし正直なところ、心の中では、『芽は出ないのではないかしら…』とも思っていました。ところが、毎日男の子と一緒にお水をあげているうちに、芽が出てきてくれたのです。私も男の子もそれは嬉しく、喜び合いました。そして、そのびわの木はどんどん大きく成長しました。やがて、園舎の横の「はたけ」に植え替えることになりました。男の子が卒園した後も、幼稚園には“びわのお水やり”を引き受けてくれる子どもたちがいて、その後もびわの木は立派に育ち続け、現在に至っています。その男の子はもう高校生。2年ほど前、育ったびわをプレゼントすると、とても喜んでくれました。私にとって、素敵な思い出のびわの木です。びわの木には、これからも森村学園幼稚園の子どもたちをゆったりと見守り続けてほしいと願っています。