今回の研修旅行のメインテーマは「平和学習」です。
そのために生徒たちは夏から平和について調べ、考え、行きたい場所を決める事前学習をしてきました。この研修旅行はその集大成です。各々が自分ごととしてこの研修に参加し、作り上げてくれたらと思います。
今回の研修旅行の主な行程は以下の通りです。
1日目:広島県で原爆資料館を見学した後、5つのグループに分かれての平和学習
2日目:山口県の周防大島にて民泊
3日目:世界遺産の厳島神社見学
朝は決められた集合時間よりも早い時間から生徒たちがちらほら。
研修旅行実行委員の生徒による話で、研修旅行がスタート。この後は新幹線に乗り込み、一路広島へ。
広島駅到着後バスに乗り込み、市内の原爆資料館に向かいました。原爆資料館近くでバスから降車し、平和記念公園を歩いて原爆ドームや長閑な川を見ながら中国新聞社本社へ向かいました。中国新聞社では、被爆者の山本さんから戦争体験の講話をいただきました。そのお話は日常と戦争が一つながりとなっており、紙や資料などでは読み取り切れないものが伝わってきました。我々が歩いてきた広大な緑あふれる平和記念公園も、元は賑やかな商店街だったそうです。平和な日常の礎にそのような歴史があるのだと改めて感じました。
講話を聞き終え、原爆資料館を見学しました。2018年にリニューアルが完了した資料館は、大伸ばしの写真や短い文章での表現が多用されており、かつてよりも訴求力が増している印象を受けました。生徒たちも真剣に見入っていました。
資料館の見学を終えると6つのグループに分かれてバスや徒歩で平和学習フィールドワークを行いました。
1つ目のグループは広島市立大学の広島平和研究所の先生方から平和に関するお話を伺います。
2つ目のグループは安田女子高等学校で被爆関連資料見学及び学校交流を行います。
3つ目のグループは舟入高等学校にて演劇を鑑賞し、学校交流を行います。
4つ目のグループは放射線影響研究所にて講和を受け、施設を見学します。
5つ目のグループは中国新聞社にて講和を受けます。
6つ目のグループは資料館周辺での碑巡りツアーをします。
広島市立大学のグループでは、広島市立大学の竹本先生、中国出身の徐(ジョ)先生、韓国出身の河(ハ)先生からお話を伺うことができました。
お話が始まる前はどんな話が始まるのだろうと生徒たちも身構えていましたがお話が始まると、先生方の専門性の高さと、知的好奇心をくすぐるお話にすぐに引き込まれていました。
講演終了後にも数名の生徒が先生方に質問をし、その質問にも非常に的確に答えてくださいました。
朝7時半の集合から一日中動き続けたので、生徒も教員も心地よい疲労感と充実感に包まれながら1日目を終了しました。