3月19日(金)、第3学期終業式が、ホールからの同時中継方式で行われました。校長からの言葉の後には、表彰式が行われ、年賀はがきコンクール、全国俳句大会、神奈川県高等学校文化連盟からの連盟賞などの賞状が授与されました。
以下は、校長からのメッセージです。
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皆さん、おはようございます。本日で3学期が終わり、そして今年度も最後となります。
この1年間は、コロナ禍による6月までの休校という、未曽有の事態から始まりました。皆さんもオンライン授業など、初めて体験することが続き、試行錯誤の連続ではなかったでしょうか?海外研修、みずき祭、合唱コンクールなどの行事、部活動の発表等もすべて中止となりました。
私は「行事が人をつくる」と常々申し上げてきました。行事は、頭を使い、仲間と意見を出し合って、心を合わせていく絶好の機会だからです。
しかし、人をつくるのは、行事だけではないことも実感しました。例えば、皆さんはオンライン授業によって上手に時間を使えるようになりましたね。また、部活動も制約のある中、みんなで知恵を出し合って、ITCも使って、効率的に練習できるようチャレンジしています。新しい試みとして、webでの「みずき祭」も開催できました。
皆さんだけでなく、先生方も新しい試みにチャレンジしました。オンライン授業はもちろんのこと、1月の終わりには1週間の時間割に沿ったライブ授業も行いました。
また、2月に行われた「放課後多言語多文化講座」には、延べ300人もの受講者が集まりました。これは、地理的な移動ができない現在であっても、急速に広がるグローバル社会への意識付けをということで企画された講座です。皆さんからは知的好奇心を刺激されて、とてもワクワクした様子が伝わってきて、先生方も喜んでいます。
今年経験したこと、そして挑戦したことは、すべて来年に、そして未来に活かしていけることです。できなかったことを数えるよりも、この状況で何ができるかを考える。それが、森村学園の建学の精神「独立自営」であると思います。もちろん、校訓「正直・親切・勤勉」も愛に満ちた社会をつくるときの合言葉です。この時期ですから、日々の安全管理には注意してもしすぎることはないことも心得ておきたいものです。
そして、どんな時でも知性と落ち着きをもって行動できる森村生であって欲しいと思います。来年度も、皆さんにはたくさんのワクワクすることが待っていると思います。
1学期始業式には元気にお会いましょう。
森村学園中等部・高等部 校長 江川昭夫