まず、初日、長崎入りをし、原爆資料館を見学後、ご自身が中学1年の時に被爆された丸田様から、講話を伺いました。以下はその講話の直後の丸田さまへのお礼の言葉の内容です。
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今回の学習において、私がとても大事だと思ったことは当事者意識を持つということです。
私達はこの修学旅行に来る前に事前学習として原爆や救助活動の様子など様々なビデオを見ました。映像を見ても、これは遠い世界で起きた出来事で自分には関係のないことなんじゃないか、というどこか他人事のような気がしていました。しかし、今回、実際に原爆の落ちた長崎に来て、長崎原爆資料館で原爆の被害をこの目で見て、また直接被爆者の方のお話を耳で聞くことで、これは自分の国に実際に起こったことだ、自分自身にもいつ起きてもおかしくないことなんだ、という当事者意識がようやく芽生えました。それと同時に、もう二度とこんなことが起きないように自身の辛い記憶を語り続ける語り部の方の仕事の大切さに気付きました。
これからも、原爆はあってはならない兵器だと伝え続ける皆さんの思いを少しでも多くの人に理解されるように私も引き継いでいきたいと思います。
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3日目には、午後から船に乗って端島(通称「軍艦島」)に向かいました。穏やかな風や波に恵まれて上陸を果たし、沢山の人で賑わっていた往年の様子を偲ばせる遺構を見学しました。
この日の夜には、この3年間、様々な行事が中止になったり、縮小化されたりした108期生が、中学校生活の中で初めて自分たちで企画、運営するレクリエーションを行いました。重なるハプニングを乗り越え、1時間の演目では全員が参加し、笑いの絶えない楽しいひと時を過ごすことができました。以下は、レクリエーションスタッフとして活躍した生徒の感想です。
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私は今回の修学旅行で、3日目の夜にレクリエーションの総合司会を務めさせていただきました。この経験を通して私は短時間で全体をまとめる統率力、簡潔に指揮する力の重要性、それから情報の迅速な伝達の大切さを身をもって実感しました。
準備時間残りわずかというところからバラバラだったものをまとめ上げていくのは大変難しかったですが、スタッフの皆が全力で取り組んだ結果、なんとか完遂する事が出来ました。
私たちをずっと支えてくださったホテルの方、先生方、参加した仲間たち、一緒に企画運営してきたスタッフの仲間など全ての方々に改めて感謝を伝えたいと思います。本当にありがとうございました。