国際交流・多言語教育センターです。
2月6日に起きたトルコ南部を震源とする大地震で、被害は既にトルコ・シリア両国を合わせ、我が国で起きた阪神淡路大震災を超えたとの報道がありました。
既に国際救助隊も現地に入り懸命の救助活動に当たっているとのことですが、現在の現地の様子や被害状況の全体像をつかむまでには至っていないようです。トルコ・シリア両国とそこで生活するみなさんの無事を願い、本校の北側螺旋階段には、本日から両国の国旗を掲揚しています。
災害は避けられないものではありますが、やはり起こるたびに自然の力に驚かされます。特に地震の多い日本の、経験や昔から伝えられ最新の科学に支えられた防災・減災に関する知恵を使って、惜しみない協力を申し出たいですね。
両国の位置する西アジアは、日本と同じくプレートが入り組んだ、地震の頻発する地域です。過去数年を思い返しても、繰り返し大きな地震に見舞われてきたのは日本と共通する点です。
とりわけトルコ共和国はアジアの西のはずれにあり、ヨーロッパとアジアをつなぐ国として知られています。アジアという地域の東西の端に位置するトルコと日本は、距離的には遠く離れていますが、その関係はとても強い二国です。トルコは世界有数の親日国として知られ、歴史上、ことあるごとに相互に支え合ってきた、「兄弟国」とも呼べる関係にあります。興味のある人は日本とトルコの関係の歴史について調べてみてください。そして困難な時にこそ手を差し伸べ合えることが大事なのは、友達関係でも、国と国の関係でも同じです。
世界の「今」を知ることは、単に知識を増やすことではなく、その世界で「今」起きていることにどう対応するかを考えることでもあります。日々の学びはそのためにあり、私たちが手にしているコミュニケーションのための道具は、まさにこうした時のためにあるのでしょう。世界の「明日」に備えるために、「今」私たちにできることをしましょう。
題名はトルコ語とアラビア語で”We pray for your safety.”という意味です。トルコとシリアのみなさんの無事をお祈りしています。