5月1日、生徒指導部主催の人権教育講演会が、中等部2年生を対象に行われました。
今回は本校の卒業生で現在慶應義塾大学医学部3年生の塚本さんを講師に迎え、日々人間の体について学びを深めている医大生ならではの視点から「Live in well being」をテーマにお話をしていただきました。
講演会では、「健康」とはどんな状態のことを指すのか、自分も他者も、そして社会全体も健康な状態、つまり「well-being」の状態に近づくために必要なことは何か、そのために大切にして欲しい考え方が塚本さんから生徒たちに伝えられました。塚本さんは、生徒たちにいくつもの問いを提示しながら、時折舞台から降りて直接生徒から意見を聞き取ります。「病気ではない=健康と言えるのか」「平等と公平にはどんな違いがあるのか」「不運=不幸と言えるのか」など突然の質問に生徒たちも頭を悩ませながらも一生懸命に考え答えていました。
その後も塚本さんは、さまざまな問いかけをして具体例を挙げながら、「人は誰でも社会の役に立てる」「自分の強みを生かし、どうしたら他者を幸せにしていく存在になれるかを考えていくことが、『well-being』に繋がる鍵である」ということを力強く生徒たちに伝えてくれました。
他にも笑顔になることで活性化するナチュラルキラー細胞のお話しから、「勉強」をいかに「強いられる」ものにせず、興味を持ちながら取り組むか、といった日々の生活の中で心も体も「健康」で過ごすための心構えや考え方をたくさんお話ししていただきました。
≪生徒たちの感想より≫
・私は、不運は不幸ではないということが一番心に残りました。私は、よく自分のことをマイナスにとらえて考えてしまうことが多いので、そういうマイナスな考え方を直していきたいと、励みになりました。
・私は社会の中で不自由な人たちには親切にすれば良いと思っていましたが、今日の講演会で親切にすることも良い事だけど、その人たちが社会で活躍できるように自分達が貢献することが大切だと分かりました。
・他者を理解することの大切さを改めて感じることができました。 「誰でも社会に貢献できることがある」という言葉がとても印象に残りました。私は今後、他者を理解して相手を思いやれる人になりたいです。そしてお互いハッピーになれるようにしていきたいと思います。
今回の講演会が、生徒たちにとって「Live in well being」について考えるきっかけになってくれたらと思います。