本校では、楽しみながら多言語・多文化・探究学習のきっかけとなるように、それぞれの月に記念日や祝祭日を抱える地域を割り当て、校内を盛り上げています。５月は「西欧月間」です。
「西欧」とは西ヨーロッパ。５月の西ヨーロッパといえば、５月９日の「戦勝記念日」ですね。これは第二次世界大戦でナチスドイツが降伏し、ヨーロッパでの戦争が終わったことを記念する日です。当時はまだ日本は降伏していませんでしたので、第二次世界大戦が終わったのではなく、あくまでドイツとの戦争に勝ったという意味で「対独戦勝記念日」ともいうようです。ちなみに日本が無条件降伏した日は「VJデイ（Victory over Japan Day）」という別の記念日になっています。
ウクライナ戦争勃発後、以前にも増して平和は何よりも大事なもので、それは何もせずにそこにあるものではなかったのだということが、連日私たちの目の前にまざまざと映し出されています。一日も早い平和の実現を願いつつ、それをどう実現するかを、あらゆる角度から考えることが、何よりも必要なのだと感じます。
校内の国旗も模様替えされ、雰囲気がガラッと変わりました。西ヨーロッパの国旗は、デザインや色が似通ったものも多く、区別するのは意外と大変かもしれません。国旗はその国の歴史や文化を色濃く表すものであり、その国の象徴でもありますから、しっかりと理解する必要がありますね。それぞれどこの国の旗か、わかるでしょうか？
「多文化月間」は、生徒たちが多様性に溢れる世界を実感し、その世界をよりよく知るための手がかりとなることを目指しています。今月は久しぶりに「多文化ごはん」も再開されます。こちらはイギリス名物「フィッシュアンドチップス」と、スコットランド銘菓「ショートブレッド」を予定しています。どうぞお楽しみに！