感染症の影響により延期されていた高等部3年生の芸術鑑賞会を11月12日(金)に実施しました。
内容は高等部2年生と同じ劇団四季ミュージカル「オペラ座の怪人」で、芝浦にある劇団四季劇場での鑑賞となりました。
以下に参加した生徒2名の感想をご紹介します。
私たち104期は、最後の学校行事として「オペラ座の怪人」を観劇させて頂きました。「世界で最も多くの人が見たミュージカル」といわれる素晴らしい作品を、最後の芸術鑑賞で見ることができて、多くの感動を味わいました。
コロナ渦での舞台鑑賞は、劇場内私語厳禁という独特の緊張感の中始まりました。幕が上がると、情熱的で迫力ある歌声と重厚感のあるオーケストラの生演奏に心を奪われました。パリの劇場を思わせる舞台装置と演出で、自分自身がタイムスリップしたかのような錯覚に陥りました。切なくとも美しいストーリーで、怪人が抱く不器用でゆがんだ愛の形が表現されています。戸惑いや葛藤、苦しみや哀れみなど様々な感情が、セリフのみならず表情やしなやかな動きから伝わってきます。演者の方々の舞台にかける情熱が、距離の離れた客席にも届いてきました。
カーテンコールでは客席からの拍手とスタンディングオベーションに、演者の方々が笑顔で応えてくださいました。舞台と客席が一つになる瞬間には鳥肌が立ちました。私は事前にある程度ストーリーを把握してから観劇しましたが、登場人物の心情をすべて感じ取ることは難しく、齢を重ねてからまた見たいと思える素敵な作品でした。
コロナ渦にもかかわらず万全の対策のもとこのような素晴らしいステージを見せてくださった劇団の方々、芸術鑑賞という貴重な機会を与えてくださった先生方、本当にありがとうございました。そして、最後の行事で同じ感動を共有することができた104期の仲間に感謝したいと思います。
今回の芸術鑑賞は、劇団四季の「オペラ座の怪人」でした。衣装などがとても凝られており、ミュージカル内で繰り出されるさまざまな仕掛けや華やかな舞台装置を特に楽しみにしていました。上演が始まってしばらくすると、早速花火や雷光などの演出と共にファントムを象徴する音楽が流れ、一気に物語の世界に引き込まれました。初見で内容をすべて理解するのは難しかったですが、迫力のある音楽とキャストの方々の歌声が素晴らしく、あっという間に2時間半が過ぎてしまいました。特に、第1幕の最後の大掛かりな演出はとても迫力があり、劇団四季の仕掛けの凄さに驚きました。最後のカーテンコールでは、キャストの方々が客席の拍手に答えて何度も出てきてくれたのが印象的で、僕たちが中等部1年生の時から言われていた「良き舞台は観客が作る」という教えを体現することができたのかなと思いました。今回のミュージカルがとても良かったので、次は映画のオペラ座の怪人も見てみたいです。
コロナ渦の影響で「オンライン」や「リモート」という状況が多いですが、今回オペラ座の怪人を鑑賞して、実際に現地で観ることの良さや大切さを改めて実感しました。久しぶりの学校行事でしたが、最後にみんなで楽しい時間を過ごせて良かったです。