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最近の森村

2022.02.25 最近の森村

【高2】生物選択者対象 ウニの発生実験

高等部2年の生物の授業を紹介します。
以下は、その授業を行った生物の先生からの説明です。

先日、高等部2年生でウニの発生(受精卵から孵化するまでの成長過程)の授業を行いました。
ウニの観察を行うのは、ウニ博士になるためではありません。ウニを通じて我々自身のことを学ぶためです。
ウニはヒトとは全く異なる外見をしていますが、「動物」というくくりで捉えると、同じグループの仲間です。
そのため、発生の過程で共通する部分が多く、ウニの観察を通じて我々自身がどこから来たかを学ぶことができます。

この実験では、実際にウニの卵と精子を受精させました。
しかし、卵と精子を貰ってきてから日が経っていたので、残念ながら予備実験では成功していた受精の瞬間を観察することが出来ませんでした。
そこで、あらかじめ受精させておいたウニを観察しました。

写真は、プルテウス幼生と原腸胚の様子です。



ウニは、発生の途中で骨になる部分を発達させます。

授業の後半では、その部分を観察する手法の原理を物理の教員が手ほどきしてくれ、生徒たちは興味津々に聞き入っていました。


今回はうまく受精の瞬間が観察できなかったので、高等部3年生になったらリベンジすることを約束し授業を終えました。
生徒には、「入念に用意しても全てうまくいくわけではない」ということが伝わったかと思います(後から確認してみたら受精はしていたけれど、受精膜が盛り上がらなかったため受精していないように見えていたということが判明しました)。

※この実験は、お茶の水女子大による「“教室に海を”プロジェクト」からの試料提供と、神奈川県理科実践委員会の研修を受けて行った実験です。
資料を提供してくださったお茶の水女子大と、手法を教えて下さった神奈川県理科部会の先生方に感謝いたします。

動画は、「プルテウス幼生」の様子です。ご覧ください。