「大学受験を語る会」は、受験を終えた直後の高等部3生が、高等部1年生・2年生に向けて、自分自身の経験を語ってくれる会です。高等部3年生が後輩たちへ「たすき」を渡す最後の場として、森村学園では恒例の行事となっています。
この語る会に向けては全ての高等部3年生が受験に関する事前アンケートへの回答に協力してくれた他、会の当日には13名の3年生が、卒業式直前の忙しい中後輩のために登壇し、それぞれの経験を直接語ってくれました。
会は2部構成で行われ、秋入試編(総合型選抜・学校推薦型選抜など)と冬入試編(一般選抜)とに分けて実施されました。
秋入試編では5名の生徒が登壇してくれました。
全ての生徒に共通していたのは、「自分の目標を明確に定め、なぜ自分がその大学で学ばなくてはいけないのか」ということを突き詰めて考えていたということでした。また、特に印象的だったのは、「モチベーションをあげたいときは自分の行きたいロボットの研究室のHPを見てテンションをあげる」「不安になりそうなときは、勉強して気を紛らわせる」「生きている時間全てを勉強に充てていた」など、受験を経験した人からしか出てこないことばの数々で、会場にいた後輩たちも、真剣に話に聞き入っていました。
冬入試編では8名の生徒が登壇してくれました。
冬入試編でも、秋入試編と同様に受験した当事者ではないと出てこない内容をたくさん語ってくれました。秋入試よりも多くの生徒が受験を「自分を知り、成長する機会」だと話していたのが印象的でした。また、「自分自身がどんな特性があるのか(始めるまでのスピード、必要な睡眠時間、メンタルのコントロールの方法等々…)を知り、それに合わせた計画を立てた。」と多くの生徒が話していました。この「自分の特性を知り、それに合わせた計画を立てる力」というのは受験だけではなく今後の人生において非常に大きい財産になります。それを身につけ、堂々と語る高等部3年生の姿はとても心強く見えました。
語る会の事後アンケートでは、
「高等部1年生の時も同じ話を聞いたはずなのに、全く違うように感じた。大学受験の恐怖を改めて感じたが、ちゃんと自分事であることを自覚しているということが分かって、少し嬉しく感じた。」
「言い訳しない、人に流されないなど、自分にとって耳の痛い話が多かったですが、それも含めて自分と向き合うということなのかなと思いました。貴重な話をたくさん聞くことができてよかったです。」
「先輩方から受験を乗り切る方法を様々な面から解説していただいて、安心できた。」
など、先輩達の努力や成功談・失敗談などを直接聞くことにより、大きく意識が変わったという声が多く聞かれました。
高等部1年生・2年生も、3年生になったときに、是非今日の先輩たちのように堂々と大学受験を語ってもらいたいと思います。
登壇してくれた高等部3年生の皆さん、改めてありがとうございました!新たな道でのご活躍を心からお祈りします!