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最近の森村

2022.05.13 最近の森村

中2 校外学習

4月28日(木)、中等部2年生の校外学習として芸術鑑賞と横浜散策が行われました。
 
まず、横浜能楽堂で、狂言の歴史やみどころについて解説を受け、狂言「棒縛(ぼうしばり)」を鑑賞しました。客席は最初こそ静まりかえっていましたが、舞台が進むにつれて「そちじゃ。そちじゃ。」や「いましめられてはいるが、手首は動く。」といった台詞に笑いが起こるようになりました。短い時間でしたが、舞台は演者だけではなく、そこにいるみんなで創っているということを体現できました。

さらに、希望者が能舞台に上がって、大蔵流の大藏基誠さんと吉田信海さんによるご指導の下、狂言独特の所作を体験しました。お話の中では、650年間続く狂言には200曲以上あるけれどもすべて「死なない」物語だということに感銘を受けた生徒が多かったようです。戦乱の世に生まれた狂言は「笑う」ことで「ゆるしあう」物語を生み出しました。2年生は、その豊かな時間をそれぞれの「間」で共有できたと思います。
 
その後、横浜散策を行いました。「はじまりの地『横浜』再発見プロジェクト」と題して、グループごとにオリエンテーリングを行いながら、幕末から明治にかけて森村市左衛門翁が貿易を志した開港地・横浜を体感していきました。どの班も地図を片手に、自分の足で「はじめて」を探しにいきました。道は、人が歩いてできます。あの道とこの道が出会って、なぜこの「はじめて」が生まれたのか、問いながら歩く生徒たちは150年前の横浜を追体験していったことでしょう。生徒の感想には「なんといってもたくさん歩いたことに達成感があって楽しかった。」というものもありました。久しぶりの校外でのグループ活動で疲れたでしょうに、「楽しい」と言って前を向く2年生を頼もしく感じた一日でした。