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最近の森村

2022.07.05 最近の森村

中1・2芸術鑑賞

6月29日(水)、東京サロンシンフォニーオーケストラキャラバン隊の方々をお招きしての芸術鑑賞会が、中等部1年生・2年生対象に行われました。これは、文化庁事業より「子供のための文化芸術鑑賞・体験再興事業」としてご支援いただき、今年度、特別な鑑賞会として実施することができました。

 第Ⅰ部は「レクチャー&ワークショップ」と題して、「美しき青きドナウ」の演奏でオープニングです。

続く楽器の紹介では、有名な曲のワンフレーズで楽器の特徴を学びました。さらに演奏体験コーナーは、「やりたい」と、たくさんの希望者が身を乗り出して手を挙げるなかで、7人の生徒と先生1人が選ばれて壇上に上がりました。ヴァイオリンやヴィオラ、チェロにマリンバと初めての楽器を丁寧なご指導の下に音を鳴らし、ワンフレーズずつ演奏します。舞台上のたった一人に学年全員が集中し、見守って応援し、上手にできると拍手喝采、できないとできるまで声援を送り続けます。その積極的な姿勢と仲間の温かさ、優しさを改めて感じたひと時でした。

体験の最後はみんなで指揮者になろう、ということで全員が2拍子、3拍子……と振り方を学び、さらに2名の代表生徒と学年の先生が「美しく青きドナウ」を振り、緩急のついた指揮通りに演奏するオーケストラに大いに盛り上がりました。

第Ⅱ部のクラシックコンサートは、聞いたことがある曲を中心に、弦楽四重奏やハープのソロなどバラエティーに富んだ編成の演奏を鑑賞しました。第1部で楽器の特性の知識を得た後のため、超絶技巧に感動したり、美しいハーモニーに関心を持ったりとより興味を持って耳を傾けることが出来ました。また、テノール歌手のホールに響きわたる歌声は圧巻で、生徒からの「ブラボー」の声と、盛り上がりポイントでの拍手で会場は一つになりました。

そしてアンコール恒例のラデツキーマーチ。終演を惜しみ存分に楽しんだ90分でした。管弦楽部の生徒など、日ごろから楽器に触れる機会のある生徒も大勢いる学園ですが、全く楽器には触れたこともない・コンサートは聞いたことがない・生の演奏会は初めてだという生徒も半数をしめ、本物の芸術に触れる有意義な鑑賞会でした。