高等部1年生・2年生を対象としたキャリア学習の一環として、「進路の日」が開催されました。様々な大学の教授や職員の方を本校にお招きし出前講義や説明会などを実施していただくことで、生徒たちが大学での学びを体験し、大学や受験への理解を深めるための一日です。
午前中の基調講演は、嘉悦大学経営経済学部の東史恵先生をホールにお招きし、「消費者のニーズと事業創造」というテーマで模擬授業をしていただきました。高校生にも身近なスイーツを例に挙げながら、企業が消費者のニーズをビジネスとして具体的に計画するために、どのような点を考慮しながら事業化していくのか、ということを経済主体同士の関係も交えながらわかりやすく解説していただきました。
その後は、合計23の学部系統・大学ごとにそれぞれの教室に分かれて、「大学出前講義」の時間です。生徒たちは、以下に挙げた学部系統の中から、自分の興味関心のある学部系統・大学を事前に選び、希望した「出前講義」を50分間ずつ、2つ受講することができました。
法律・政治・社会学、経済・経営学、国際学系、外国語系、人文科学系、教育系、保育・幼児教育系、心理学系、理学系、工学系、情報系、建築系、農学・バイオ系、獣医・畜産系、医学、歯学、薬学、看護・リハビリ系、体育系、美術・デザイン系、音楽系、家政・栄養系
午後も50分間ずつ2コマの時間を使い、高等部2年生は大学の個別説明会を、高等部1年生は分野系統別ガイダンスを受け、それぞれに多くの情報を得、進路に向けての理解を深めることが出来ました。高等部2年生対象の大学個別説明会には、40を超える大学から担当者の方をお招きしました。生徒たちはじっくり説明を聞き、質問をし、真剣なまなざしで参加していました。入試において求められる学力などの要件を把握し、いよいよ来年度に迫ってきた入試に向けて、気持ちを引き締める一日になったようです。高等部1年生は、個別の大学説明ではなく、分野系統の概要や特徴、各学部や学科での具体的な学びの内容などのガイダンスを受けました。こちらも20以上の分野系統別の中から、2つ選び、説明を受けることができました。以下、高等部1年生の感想をご紹介します。
【生徒の感想】
「たくさんの学部を詳しく知ることができる良い機会になりました。他の学部に目を向けることもできたし、自分の将来を見つめ直すことができました。来年も楽しみです。」
「色々な大学の先生が授業をしてくださり、どれもとても面白い授業ばかりでした。それぞれの大学の特徴や、大学がどんな生徒を求めているのかなど、たくさん学びました。また、今後さらに色々な大学のオープンキャンパスに参加したいという意欲が湧きました。」
「まだ、文理選択が決まっていなくて悩んでいたけれど、今回の講義を通しておおよその道が決まりました。どの大学も英語が大事だとおっしゃっていたのでもっと頑張ろうと思いました。」
「貴重な体験が出来たと思いました。通常ならば自分から大学に行く必要がありこれだけの大学数だと時間がかかるところ、大学側に来ていただいたおかげで一日の中で様々な体験が出来たからです。そこから学んだことは、大学の授業は高校とは違うという事です。具体的には、高校では学ぶことが主なのに対し、大学では研究をしたり、答えのない問題を解いたりと自ら発見をするのが主となっているところです。」
大学受験目前の高等部3年生に向けても、希望者が各大学の担当者の方と、入試の概要や出題傾向などのお話を伺う機会を持つことが出来ました。
生徒たちにとって、進路選択や大学卒業後のキャリアを考える有意義な秋の一日となりました。