中等部2年生の国語Ⅱの授業で、「平家物語」の劇が行われました。

授業では、まず原文を音読することを中心に行いながら、現代語訳を確認して物語の内容や流れを掴みました。その後、５・６名のグループごとに、「扇の的」・「敦盛の最期」のいずれかの場面を選択し、劇に仕立てるための脚本や配役、小道具やBGMなどの演出を考えていきました。脚本については、原文の現代語訳を読むだけではなく、自分たちでセリフをアレンジしたり、話の流れを大きく逸脱しない範囲で原文にはない場面を挿入したり、物語の場面を理解しながらより生き生きと表現するための工夫を入れました。

準備時間はさほどありませんでしたが、実際の発表ではセリフ回しや小道具の使い方など工夫を凝らした劇が披露されました。物語を演じるという取り組みを通して、登場人物や物語の場面を具体的に想像し、追体験した生徒たちは、「平家物語」の世界をより身近なものとして捉えることができたのではないでしょうか。