昨年度、中等部1年生が理科の「地層」の分野で化石を採掘する実習を行いました。また、今年度の創立記念日(4月25日)には、希望者で多摩川の河川敷に化石を掘りに行きました。
【昨年度1月 全生徒対象 授業での発掘の様子】
栃木県の那須塩原にある「木の葉化石園(http://www.konohaisi.jp/)」という施設から拳くらいの大きさの石を送ってもらい、授業中に採掘を行いました。採掘する前に石を観察して層がどのように形成されたかも学びました。
この地層は、約30万年前の湖の底の地層で、木の葉の綺麗な化石が出ることで有名です。多くの生徒が木の葉化石を見つけることができました。化石を見つけられた生徒は種を同定しラベルを作成しました。掘り出した化石の多くが植物でしたが、動物の化石としてはハエ(クロキノコバエ?)の化石を見つけることができました。各自が見つけた化石は家に持ち帰りました。
【4月25日 希望者のみ 多摩川での採掘】
4月25日には、多摩川の河川敷で約130万年前の海の地層の化石を採掘しました。
この地層は、海の沖合でできた泥岩の地層で、以前ステラーカイギュウという大型哺乳類やサメの歯などが採掘・発見されています。生徒たちはワクワクしながら参加しました。残念ながら、サメの歯や新種は発見できませんでしたが、最終的には樹皮の化石、二枚貝の化石や巻貝の化石、貝の痕跡化石などを発見できました。
以下、生徒の感想です。
「あんなに大きい貝が取れてすごく嬉しかったのは(内緒)だけど嬉しさが隠しきれなかったです笑」
「プライベートで化石を掘る機会はほとんどないので、今回はとても貴重な経験となりました。130万年の年月を経て、我々に発掘された化石にロマンを感じました。」
「授業で掘った時は事前に送られてきたものを発掘したのであまり化石を掘っている感じはしなかったのですが、実際に川などで掘ると『ここに100万年前にいたんだ!』って思い、歴史を肌で感じることができて面白かったです。」
「化石を掘ることができてよかったと思っています。あと、葉や樹皮や貝の痕跡化石を発掘することができてうれしく思っています。貝の痕跡化石は掘るのがかなり難しかったです。また、化石を掘りに行きたいと思いました。楽しかったです。」
今後も、生徒が理科を身近に感じて、好奇心を持って参加できるような理科教育を実践していきます。