6月20日(木)高等部1年生・2年生・3年生は、芸術鑑賞会に出かけました。今年度は赤坂ACTシアターで上演された舞台「ハリーポッターと呪いの子」です。
赤坂駅の改札口を出ると、そこから壁や店舗の装飾とBGMで一気にハリポタワールドに引き込まれます。劇場に入ればロビーの装飾、キャスティングボードとその世界観がさらに広がります。女子トイレにキングス・クロス駅にとそのロケーションは見事に魔法の世界を演出します。幕が開けば目の前で次々と魔法が繰り広げられ、ほうきに杖に椅子にと宙を舞い、炎が飛び交い、キャストも空を舞うという今まで見たことのない舞台演出に、魔法の世界を上演中ずっと体感することができ、皆大興奮でした。
さらに、この日、ハリー・ポッターの大貫勇輔さんが千秋楽で、最後にこの舞台への熱い思いを伺うことができ、感動に涙する姿もありました。以下、生徒の感想です。
◆ハリーポッターの世界観はある程度理解しているのですが、それを舞台という狭い範囲で再現していて驚きました。演者の方々もこの世界の住人として馴染んでいるうえ、キャラクターの演技も見ていて楽しめました。
◆ストーリー性が凄く、特にスコーピウスとアルバスの友情など、スリザリン生の特徴である仲間思いな面がよくあらわされ、胸があつくなりました。また、場面の切り替わりもなめらかで素早く、物語に引き込まれました。公演中に何度か泣いてしまうほどとても感動し、舞台を見る機会をいただけて良かったと思いました。
◆本当に圧巻の舞台でした。舞台装置を上手く活用した華麗な場面転換は観客が息つく間もない程めまぐるしく行われ、一瞬で「ハリーポッター」の世界に引き込まれました。その他にも派手過ぎず、その世界をリアルに再現する照明、印象的な音響、分かりやすく、でも世界観を最大限に活かす演出、それぞれの役を完全に演じ切る役者さんたち。すべてが完璧で最高に楽しい200分間でした。
このような芸術鑑賞会を1年に1度毎年実施しますが、例年とは異色の貴重な一日となりました。
ところで、この鑑賞会後、71期の卒業生から話を聞いて、あの舞台の売りでもある数々の目を見張るような魔法はこの卒業生による特殊効果演出であることがわかったのです。耳から蒸気機関車の煙突のように煙が出るとか、魔法の杖から炎が飛び出すとか、タイムターナーが壊れてキラキラと粉々になるシーンとか、水の中で待機している間のエアーの注入とか・・・その卒業生が経営する会社のおこした「魔法」だったとは!びっくりすると同時に、その活躍ぶりを誇りに思いました。